GWをはさんだこの期間、高崎はこれまでの第3波までをしのぐ数の新規陽性者が報告されています。直近2週間(集計可能な4月26日から5月9日まで)の新規陽性者は272人を数えるまでになりました。5月8日には過去最高の33人という報告がされ、驚きが広がったばかりです。
世代別にみてみますと、20代の陽性者が81人と突出して高くなっています。続いて30代が53人、40代が45人と続いています。GWを挟んだ期間という特殊性はありますが、いわゆる現役世代でも活動・行動が活発な若い世代になるにつれ、陽性者も増えている様子が明確です。感覚的にはそう思っていましたが、具体的な数字でこれほど如実な傾向が出るとは思いませんでした。
気になるのは、若い世代でも10代と20代では歴然たる差があることです。若い世代でも10代は自粛の意識が高い(飲酒しないから!?)ということなのか、無自覚・無症状者が多いのか。疫学的な調査があるわけではありませんの定かではありませんが、10代と20代とでは行動様式に大きな違いが出てくるのかもしれません。
さて、高崎市はここまでのところ、都市規模の割には新型コロナ陽性者が低く抑えられてきた傾向がありました。それは、保健所による積極的疫学調査が少なからず奏功したものと私は考えているのですが、保健所のマンパワーには限度がありますから、自ずと積極的疫学調査にもいずれ限界が訪れることとなります。保健所の対応限界がどのあたりにおとずれるのか、定かなことは言えませんが、近づいていることは確かだといえます。
いよいよ高崎も容易ではない状況になってきたと言えるのではないでしょうか。よりいっそう注意深く経過を見守っていきたいと思います。