「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

小学生、大荷物!

 今日は節分。明日は立春ということで、また気持ちも一新して活動に邁進してまいります。

 

 この頃、特に小学校の通学路を注視しています。2021年にあった八街での痛ましい交通事故をご記憶の方も多いことでしょう。酒気を帯びた運転者のトラックが、下校中の子どもの列に突っ込み、2人が命を奪われ、1人が重い脳障害を、2人が重傷を負わされた、あの事件です。あまりの理不尽さに行き場のない怒りに震えたのを昨日のことのように思い出します。還暦過ぎた大人が飲酒して子供とそのご家族を絶望に陥れる。絶対に許されないですし、二度と起こしてはならない事件だと思っています。このこともあり、日頃市内を移動している時も登下校中の小学生に注視しています(注:不審者通報されないよう、こちらも細心の注意を払っております)。

 いまだに横断歩道のない幹線道路を通学路が横断する場所などありますので、発見次第、関係機関と協議して改善・改良につなげるべく取り組んでおります。皆さんのお住まいの地域で「ここは危険では」という箇所ありましたら、ぜひ荒木までご一報願います。

 

 さて、今日は通学路の安全性を点検していて気がついた、「小学生、大荷物」の件です。特に月曜日の登校時と金曜日の下校時でしょうか。我々世代が子供の頃からそうだったと言えばそうなのでしょうが、改めて観察してみると、やはり荷物が多い。ランドセルには教科書、ノート、文房具に加えて例のタブレット。手には水筒、上履き入れ、ランチセット入れ、体操着入れ、児童によってはさらに図書バッグ。いずれも週末に洗濯したりするためなので、仕方がないのかもしれませんが、大変そうです。

 たとえば。これはまだ、私の中でなんら根拠を持っているわけではないので、ご批判・ご指摘などありましたら頂戴したいのですが、上履き廃止も考えて良いかもしれません。なぜ、いまだに学校で上履きと下足を分ける必要があるのか。災害発生時のことを考えると上履き廃止も一定の理屈が立ちそうです。それと体操着廃止もどうでしょう。授業はある程度自由な服装が許されるのに、なぜ体育の時間だけユニフォームがあるのでしょう。動きやすい格好であればOKとはいかないのか。

 

 まだまだ議論が必要な部分かもしれませんが、私なりに考えていこうと思います。

  

ランドセル、水筒、ランチセット、体操着、上履き、図書バッグ

 

第5回市議会定例会・一般質問

 あっという間に1年が過ぎ去ろうとしています。カレンダーは残すところ1枚となりました。なんという時の進みの速さでしょうか。ただただ焦るばかりです。

 

 さて、11月30日に第5回市議会定例会が開会しまして、現在会期中です。通称、12月議会です。12月議会は9月の決算議会、3月の予算議会の間にあるので、比較的目立った論点が無いように思われがちですが、市役所で新年度予算編成が佳境を迎えているタイミングで開催される定例会なので、新年度を見据えた議論のしやすい議会ですので貴重です。

 今回ももちろん、荒木は一般質問に登壇いたしました。通告しましたテーマは二つ。一つ目は「市街地開発について」としまして、高崎駅を中心とする市街地の開発、都市改造の状況についていくつか質問しました。二つ目は「社会福祉協議会との関係性について」としまして、地域福祉の担い手として大切な高崎市社会福祉協議会の自立性に着目して質問しました。

 一般質問の様子は下記にて録画配信されていますので、ぜひ御視聴ください。答弁の様子からも高崎市のスタンスがよく伝わるかと思います。

takasaki.gijiroku.com

 質問の骨子は下記の通りです(注:長文です)

 

(通告)「市街地開発について」

質問1-1「都市改造の状況」

 本市の高崎駅を中心とした一連の都市改造は土地区画整理事業と再開発事業の合併施工で成果を上げてきました。これは、土地区画整理事業で生み出されたまとまりの良い用地に高密度で高度利用の再開発建築物を立地させ、再開発建築物を呼水として周辺の土地利用を促すという一連の流れによって相乗効果を発揮してきたものと思います。

 昭和55年を都市計画元年とした都市改造もいよいよ完成の時期を迎えているように見受けられます。そこで、まずは現在施行中の高崎駅周辺地区における土地区画整理事業の状況と、再開発事業のこれまでの成果、それと今後の予定をお聞きしました。

質問1-2「土地区画整理事業の換地処分について」

 高崎駅周辺の都市改造は、高崎駅周辺(東口)地区を皮切りに城址周辺地区や西口線周辺地区などといった土地区画整理事業が実施されてきまして、そこに再開発事業が中部名店街B-1地区を皮切りとして駅東西で27地区が施行されて、現在のまちなみが作られてきました。

 再開発事業については今後も駅東西で1地区ずつ予定されているとのことですが、土地区画整理事業は駅東西で1地区ずつが現在も施行中とのことであります。高崎駅周辺(西口)地区の事業認可は昭和56年、東口第二地区の事業認可は昭和60年ですから、事業開始から40年ほどが経過しています。高崎駅を中心とした市街地は連綿と続けられてきた都市改造によって今の形となっていますが、残すところこの2地区の土地区画整理事業の換地だけとなっています。そこで、この2地区の換地処分に向けた現在の市の取り組み状況はどうか、お聞きしました。

(考察)

 土地区画整理事業は相手方のあることですし、個人の財産権に関わる問題で、市の思惑だけで進められない面があることもよくわかります。

 ですが、土地区画整理法による規制がかかり続ける状況からなるべく早く土地を解放して土地利用の活性化を図るべきと考えます。担当課においてはご苦労が多いことと思いますが、さまざま手法を駆使していただきまして換地処分に向けた道筋をつけていただきたいと思います。

質問1-3「高崎駅東西の市街地開発方針」

 古くから高崎駅周辺は西の商業、東の業務と言われてきました。全国の主要都市のターミナル駅をみても、駅を挟んで両側を同様に都市開発するというのは稀で、高崎駅周辺でも東西でそれぞれの特徴があって良いと思いますが、市では駅東西をどのような方向性をもって市街地開発を進める方針かお聞きしました。

 次に駅西口については、先ほど触れましたとおり土地区画整理事業の早期完了が望まれるところですが、ハード事業は完成形に達しています。これからは公共空間利用とソフト事業の充実が求められるところと思いますが、この点については市の方でも民間の方でも積極的に展開されていますのであえて何も申し上げることはありません。長い年月と労力を注ぎ込んで築き上げた都市基盤を存分に活用していただきたいと思います。ただ、どうしても気になるのはW1とW2です。どちらも平成2年に完了した再開発ビルで、諸事情があると聞きますが少し寂しい状況となっています。駅→オーパ→高島屋のラインと同じ条件が、駅→W1→W2に整っている訳ですので、これらストックをもう少し有効活用できないかと思います。一つの取り掛かりとして、W1に商工観光部を入れることや、W2地下に音楽関連を入れるなどして、新たな動線を作り出せれば、駅西の重層感が増すと考え、市の考えをお聞きしました。

 駅東西のメインストリートは中央コンコースです。平成17年に駅の東西改札が取り払われて中央コンコースが開通してからは、裏通りの感もある東西自由通路も使い方でさまざま可能性が見えてくる。往来する電車をウオッチングできるように窓を低くしてベンチを置くだけでも人々の集まる場所にできるのではないか。また、アートとの親和性も高い。壁天井もだいぶ傷んできて貧相なイメージとなっていることから、アートの力でイメージアップを図っても面白いのではないでしょうか。

 それに、路上アーティスト応援のために設けたステーションステージは今でも路上アーティストの方に利用されています。だいぶ放置されておりますので少しイメージダウンしている様子も見受けられますので、音楽のある街として一度テコ入れしてみても良いかと思います。

 市はこの東西自由通路をどのように捉えているか、お聞きしました。

(考察)

 高崎市は商工農のバランスのとれた複合的な側面を持つ都市だと思いますが、やはり表玄関は高崎駅であり、外から来た人々が高崎の魅力を図るのは駅周辺の賑わい景観にあるのだろうと思います。

 コロナ禍もこれまでと違うステージに徐々に移行しつつあり、私も日々観察していますが、休日それに夜間の人出もひと頃の活況を取り戻しつつあるように思います。こうしてこの難局も乗り越えつつある活力の底辺には、連綿と築き上げてきた都市改造の賜物でもあります。

 ひきつづき市には、一貫した方針を持って市街地開発を進めていただきたいと思います。

(通告)「社会福祉協議会との関係性について」

質問2-1「市からの委託・指定管理状況について」

 社会福祉協議会は民間の非営利団体ですが地域福祉・在宅福祉の担い手として大変大きな役割を担ってくれております。今般のコロナ禍においても社会福祉協議会の果たしてきた役割の大きさは今更上げるまでもありませんが、緊急小口資金、総合支援資金の特設窓口対応でも大変なご苦労があったことと思いますが、多くの市民の助けとなったところです。

 その社会福祉協議会は行政から自立して在宅福祉の視点から独自の自主事業を展開していただきたいところですが、市からの受託事業が大きな部分を占めているような状況も耳にします。

 そこで、現在の市から高崎市社会福祉協議会への委託事業を指定管理も含めて現状どうなっているのかお聞きしました。

(考察)

 中でも子育てSOSサービス事業は市民から好評であるようで何よりですが、その分、ヘルパーの方の負担が相当に高いという現場状況も伝わってきております。市の方でもヘルパーの適数配置に柔軟に対応できるよう協議してくれているとのことです。利用者にとって良い事業であるだけでなく、ヘルパーの皆さんも過度な負担を強いることのないよう、今後も適切に情報を交換していただき、より良い事業としていただくように要望しました。

質問2-2「高崎社協からの出向職員について」

 高崎市と社会福祉協議会の間では人事の往来があります。かつては高崎市の職員が社会福祉協議会に出向することもあったようですが、ここのところはありません。逆に社会福祉協議会から高崎市に出向する職員は今現在もありまして、社会福祉課と障害福祉課にそれぞれ出向しているようです。なにかしらの経緯があって出向しているのだろうと思いますが、このことが社協本体の業務停滞に繋がらないか心配をしております。まずは、どういった理由から出向してもらっているのかお聞きしました。

 また、本市へ出向してくれている社協職員の処遇と待遇はどのような配慮がされているか、合わせてお聞きしました。

(考察)

 自立相談支援事業は地域に根ざした寄り添いが求められることもあって、地域福祉の担い手である社会福祉協議会の人材に頼らざるを得ないことは理解できます。手話通訳者2名についても派遣事業を移管したことによるものと、これもある程度理解ができます。しかしながら、全体で100名少しの高崎市社会福祉協議会から6名もの出向者を出しては、日常生活自立支援事業などが手薄になってしまうのではないかと懸念されます。

 また、出向していただいている社協職員の処遇と待遇についても説明していただきました。社会福祉協議会の規定による給与額の相当額を市が負担しているとのことです。このあたりの仕組みにも懸念材料があるようにお聞きしていますので、適切な負担額となるように市と社会福祉協議会で緊密に連携していただきたいと思います。

質問2-3「高崎市社会福祉協議会の自立性について」

 行政の提供する福祉と社会福祉協議会の提供する福祉は役割といいますか、切り口が違います。1951年の社会福祉事業法の立法経緯や、制度確立当初から財政基盤があいまいだったこともあり、行政の関与が色濃い側面はあるものの、本来社協は地域福祉の担い手として自立して福祉を展開していただきたいし、もっと自主事業にも取り組んでいただきたいと願っています。しかし昨今は、グループホームや児童発達支援施設を閉鎖するなど、事業縮小の話ばかり耳に入る状況です。それぞれ理由はあるのだと思いますが、残念なことと思っております。

 採算の取れない事業であっても取り組まなければならないという、社会福祉協議会ならでは特殊事情があるため、市からの補助金に頼らなければならない仕組みとなっているが、市からの補助金はどのような積算根拠に基づいているのかお聞きしました。

 高崎市社会福祉協議会は、単なる高崎市の福祉の補完機関ではなく、社協らしさを大いに発揮していただくことが市民の利益にも適うと考えるが、高崎社協の自立性について、市の考えをお聞きしました。

(考察)

 高崎市社会福祉協議会の自立性についての認識は共通しているようです。御答弁にありましたとおり、さらに連携を図っていただきまして、高崎市社会福祉協議会らしさを大いに発揮して地域福祉を潤わせていただけるよう、市からも積極的な支援を要望しました。

  

 

「明日の高崎通信」通算第36号

 第36号が仕上がりました。私もスキマ時間を見つけては各所に配布に回っていますが、なにぶん一人の足で配れる範囲はとても狭く。

 これまで、こちらブログで紹介することなかったと反省しつつ、内容をご紹介しようと思います。

 まず表面は「令和5年度予算編成に向けて」です。ちょうど今頃、市役所では来年度予算編成の佳境を迎えています。そこで、予算が確定してしまう前(内示される前に)、議会からも予算編成にあたっての要望書を提出するのが常となっていまして、私の所属する会派「市民クラブ」も先日、富岡賢治市長に要望書を提出してきました。ここでは、私が特に大切なポイントと思う4つの点につきご紹介させていただきました。



 裏面の上段は「核兵器禁止条約締結国会議へのオブザーバー参加を求める意見書」の提出意義と結果として不採択となった経緯をご紹介。

 裏面の下段は「ここ大事です!重点テーマ」としまして、今回は「高校生までの医療費無償化について」と「電子地域通貨『高崎通貨』始動」の2テーマについて、私の考えも織り交ぜてご紹介しています。



 ご興味ある方は是非ご覧ください!

 

 また、前号から不慣れながらも動画での解説も初めて見ました。こちらもご関心ありましたら是非ご視聴ください。

 

www.youtube.com

9月定例会・一般質問

 9月の定例会が開会中です。定例会の前半戦、本会議一般質問に今回も登壇いたしました。早いもので、私の任期中で一般質問できるのも12月と3月の2回を残すのみとなりました。のこり2回の質問は後悔の内容に、今から練りに練って臨みたいと思います。

 

 その前にまずは今回の一般質問の骨子をご報告いたします。答弁内容まで記載できませんので、ぜひ録画配信で答弁の様子もご覧いただければと思います。ご覧いただけば今の市の姿勢といいますか、市民に対する向き合い方がお察しいただけるかと思います。

 

(注:長文です)

 

通告名 「街路樹について」

1-(1)まちなか街路樹の現状について

 夏は木陰が貴重な時期だ。高崎のまちなかは以前から緑が少ないという指摘があるが、夏は特に実感する。高崎まつりにおいて山車巡行など、街路樹は交通を阻害する一因となっていることは否めませんが、緑の存在はまちにとって貴重です。

 まちなかを眺めているとさまざまな樹種が植栽されていますが、これまでどのような方針によって樹種を選定し、植栽を進めてきたのか、これまでの市の方針をお聞きしました。

 

1-(2)街路樹の剪定方針について

 街路樹に関する懸案材料に落ち葉がある。秋冬の落葉期にはどうしても沿道住民の負担は大きくなります。また枝が伸びすぎるなどして信号機や交通標識が見えにくくなっていることも多いですし、道路側溝をふさぐなどの弊害もあります。

 そうしたこともあり、現実に限定空間に街路樹を収めなければならないため、定期的な剪定作業が必要ですが、徹底的に枝を落とされたいわゆる強剪定(ブツ切り)された樹木も見受けられます。強剪定された樹木の姿は痛ましいものがあります。ある程度、その樹種本来の樹形を尊重した剪定技術があるようですが、市ではどのような基準をもって剪定作業をしているか、お聞きしました。

 また、樹木を管理するとすれば、少なくとも3年から5年は継続して管理して、計画的に樹形を作り上げる取り組みを継続しなければなりません。そのためにも受注者への研修制度を設けることや、街路樹を一貫して管理できる体制づくりを提案しました。

 

1-(3)街路樹のコンパクト化について

 街路樹はまちに必須の都市施設であると信じていますが、一方で維持管理にも配慮が必要ですし、財政に限りもあります。これから市の財政も一層苦しくなると思われるところで、この種の維持費はできるだけ抑えたいところです。また、各地で課題となっていますが、災害発生時の倒木の危険性のこともあります。

 こうしたことを考え合わせるなかで、街路樹のコンパクト化が一つのキーワードと考えています。緑の存在感を損なわずに数的ボリュームを効果的に減らす適密の考えです。まちなかの街路樹を見ていると、もう少し疎らであってもよいかと思うこともあります。適密、適疎な街路樹のあり方について本格的に考えるべきと思い、市の考えをお聞きしました。

 また、道路の歩車分離に高崎でもいわゆるボックスウッドがよく植栽されています。歩行者を守る意味もあるかと思うが、毎年の剪定が必要で、樹間からのびる雑草は手でしか除草できず、管理が難しいのではないかと考えています。芝張りなどに切り替えていくことも一考かと市に提案しました。

 

通告名 「技術・技能・労務職員について」

2-(1)技術職員・技能労務職員配置の現状について

 厳しい財政状況であっても、自治体の責任として安全で信頼される公共サービスの提供が求められます。さらに近年はさまざまな災害対応や環境問題への対応に直面しており、直営サービスの質の向上が求められ、技能労務職員の担う役割も重要となってきました。例えば、児童・生徒が安全な環境で学習に勤しめるのは、学校校務員によるところが大きいが、正規の学校校務員の採用が途絶えてからというもの、グループリーダー制度の維持も困難な状況となっています。同様のことが環境、道路・水路、生活衛生のあらゆる直営サービスに見られており、直営力の低下を心配しています。

 そこで、本市における技能労務職員の配置数と今後の定数のあり方について、市の考えをお聞きしました。

 また、技術系職員も各種ありますが、中でも要資格者でなければ就けない職種があります。こうした要資格の技術職員の種類と配置数もお聞きしました。

 

2-(2)技術系・技能労務職員の技術継承について

 正規職員の欠員が補充されないなどの理由により、技術の継承に滞りが生じたり、年齢構成の歪みを生じています。直営サービスでいうと近年は学校校務員の正規採用が進まず、技術の継承が難しくなっており、リーダー不在のため共同作業もなかなか難しくなっている状況にあります。

 大量採用は望めないにしても、しっかりとした直営サービスの維持のためにもそれぞれの職種に継続的な正規採用を求めました。

 また、高崎市は特定行政庁を置いていて、建築主事のもとで建築確認申請にかかる業務を行っています。しかし、建築主事になるには建築系の技術職員が自己努力で建築士資格を取得したうえで、さらに資格試験を受けなければならない。そのための努力を費用は職員個人の負担であるが、建築主事をしっかりと確保するための制度改正支援策を提案しました。

 

2-(3)技能労務職員の公平な取扱いについて

 本市における職業差別は一掃されたと信じていますが、古い慣習や経緯のこともあってか、技能労務職員の処遇には未だに納得しにくい取り扱いが残っているように思います。

 以前は職名の通り、現業作業のみに専念すればよかった職種であったかもしれませんが、保育所給食技士などのように、一般職と同様に書類作成業務がある職域もあります。こうしたことも考え合わせると、技能労務職員に対する評価は、一般行政職と比較して差があるとすれば、合理的説明がつかなければならないと考えます。技能労務職員の処遇について、市はどのような考えを持っているかお聞きしました。

  

 

まちなか街路樹

 長期予報のとおり、暑い夏になりました。日差しが痛いくらいです。夏真っ盛りになると毎年気になるのが街路樹です。

 高崎のまちなかは夏祭りに山車巡行があることもあり、いぜんから街路樹の強剪定が目立ちます。秋になれば落ち葉の苦情が沿道からあがってくるということもあるのでしょう。

 

 街路樹についてはお仕着せがましいとか、どこの都市でも同じだとか、維持費がかかりすぎるとか、不要論も根強いと承知しています。

 それでも私はまちには木々の緑陰が必要だと考えています。

 

 街路樹は、落ち葉・枝、害虫のこともあって、とかく迷惑がられています。はっきりいうと高崎では迷惑施設と同類の扱いと言って良いでしょう。それだから、街路樹に対する高崎市政のスタンスはとても曖昧で、その結果、街路樹の選定と剪定についてもポリシーが足りないことになっているのだと考えています。

 

 街路樹に対して、高崎市はもう少し本気出して取り組んでみたらどうかと思っています。毎年、強剪定された木々を見るたび、動物福祉があるなら植物福祉もあるんじゃないか、そんなことをつらつらと考えています。

 

 さて、どう動いたらいいか。考えます。

 

シラカシです。かしぐねに使われるので剪定に強い樹種なのかもしれませんが、ここまで強剪定されると痛ましいですね

 

子どもアドボカシー☆ぐんま☆スタートアップ

 「子どもアドボカシー制度」」は、大人が子どもの声を聴き、子どもの生活に関わる決定に影響を与えるように支援する制度です。

 私たちの社会は子どもの権利条約に関する認識がいまいち浸透していないのが実情です。残念ながら。実際に、アドボカシーとかアドボケイトという単語もいまだに市民権を得ているかと言えば、そうではないというのが実態でしょう。

 かくいう私も人のことを言えた立場ではありません。だからこそ学びたい!と心から思うのです。

 ここ群馬にも子どもアドボカシーの萌芽の時を迎えています。

 

 2022年8月7日、子どもアドボカシー☆ぐんま☆、スタートアップ。きっとこの日は、記念すべき日だったと邂逅されることになる大切な時間になったと信じています。さあ、群馬にも子どもアドボカシーを!!

 

アドボケイトによるクロストーク

 

kodomo-no-koe.qloba.com

高崎市は廃墟好き!?

 釣った魚に餌はやらない。つくったら作りっぱなしの高崎市ですが、役割を終えた建築物もそのまま放置の高崎市でもあります。

 100年後には世界文化遺産になったりするのでしょうか。もしかするとそれ狙いでしょうか。役割がおわったのなら解体して跡地を有効利用してはどうかと思うのですが。

 以前に、耐震性の懸念から常任委員会で質問もしてみましたが、市からは今後に向けての明確な答弁をいただけていません。さてさて、これらの建築物、どうしたものでしょうか。

 

旧斎場(2016年閉鎖)

 新しい方の斎場は訪れたことがある方も多いと思います。斎場に向かう坂道の途中、右手に仮囲いにガッチリと固められて遺されているのが、旧斎場建物です。この建物を垣間見るたびに懐かしく思う方もいるかもしれませんが、あのように仮囲いに厳重に包囲されて遺されている光景は少し異様です。建物の規模も大きく、重厚感のあるRC造です。駐車場も含めて広大な敷地面積ですので、再利用の道はないものでしょうか。

 

旧中央体育館(2018年閉鎖)

 高崎アリーナにバトンタッチして役割を終えた旧中央体育館もそのまま遺されています。高崎市HPによりますと、当該地が再開発事業の対象地になっていて、新しい再開発ビルの公共床に代替えするために解体はできないとのことです。いま、市が単独で解体工事すればその費用は全額高崎市負担ですが、再開発事業が立ち上がれば県や国からの補助金が見込めるというのも理由の一つのようです。

 さて、その肝心の再開発計画は新型コロナの影響で事業延期している状況です。一部では年度中に新しい方針が示されると噂されていますが、いずれにしろこの建築物はこれからも当分、このまま遺されることになりそうです。

 

旧レークサイドゆうすげ(2020年閉鎖)

 2020年3月末までをもって営業終了となっています。その後、2021年度には解体され、跡地はグランドゴルフ場になると発表されましたが、今日現在、解体工事が始まる気配はありません。人が使わなくたった建築物が朽ちるのは早いものです。わずか2年ほどの時間ですが、榛名湖からの景観イメージも低下しつつあり、このままでは榛名湖そのもののブランドイメージを傷つけかねません。グランドゴルフ場としての利用が正しい判断か分かりませんが、まずは解体を済ませ、榛名湖畔の景観を維持しなければならないのではないでしょうか。

 

 他にも小さな建築物などいくつかありそうですが、大規模なものを挙げてみました。実は倉庫として利用していたり、再利用の可能性を秘めているやに聞いているものもありますので、「廃墟」と言ってしまうと叱られそうでもあります。

 しかしながら、市民の声にもあがっています通り、こうした建築物は「物騒」ですし、周囲の景観を著しく損ねるものです。遺すからには市は責任持って維持管理して、こざっぱりとしておかなければなりません。