「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

参議院選挙、号砲

 早いもので参院選の公示日となりました。恒例の朝街宣を済ませてから、ポスター貼りに出動。今回も24カ所ほど。いつも掲示場所ですので手慣れたもの。1時間ほどで無事に完了しました。さて、7月10日の投開票日まで、忙しくなりそうです!

 

 

6月定例会一般質問

 今年の6月は梅雨らしく雨続きで、じめじめした日々が続いております。私も雨が続いて街頭に出にくかったり、地域を歩きにくかったりと少々フラストレーションを感じています。が、梅雨があけて暑くなればそれはそれで過酷ですので、涼しい今のうちにできることはやっておこうなどと考えています。

 さて、6月は定例会の時期です。今年も6月8日に予定通り開会となりました。そして、今定例会も私は一般質問に登壇いたしました。通告した質問項目は2つです。1点目は「子ども・子育て支援について」として保育士と学童支援員の処遇改善などにふれました。2点目は「終活登録について」として、死後に不安をかかえる方々への行政サービスとして高崎版終活登録の導入を提案しました。質問の骨子は下記の通りです。長文ですが関心ある方はご覧いただければと思います。

 

(通告)「子ども・子育て支援について」

質問1-1 保育士配置基準について

 保育士配置基準は子どもの人数に対して必要な保育士の人数をさだめた基準です。国が最低基準を示すもので、1950年代では乳児10人に対して保育士1人配置という今では考えられないような驚くべき基準でしたが、その後度重なる改訂を経て改善が進められています。

 改善は進んでいますが、この配置基準はあくまで「最低基準」であり、保育の質の向上が求められる中では、さらなる改善を求める声が大きいところです。

 内閣府では教育施設や保育施設等で発生した事故について毎年とりまとめて公表しています。直近の報告書によると令和2年度で認可保育所だけでも1081件の事故が発生し、うち1件は死亡事故であったとのことです。全国に認可保育所が2万3千ほどあるそうですから、20施設に1件ほどの割合で重篤な事故が発生している計算になりますので、市内で発生していてもおかしくはない状況です。

 事故防止に向けてガイドラインも定められ、再発防止の努力がされていますが、背景にあるのは保育士の多忙にあると指摘されています。市内の保育所のなかには独自の経営努力で手厚い保育士配置に努めているところもあるかと思いますが、市としてこうした保育所にどのような対応をしているか、確認しました。

 また、保育士の多忙感解消のため配置基準の見直しが議論されています。保育士確保の難しさはありますが、安全安心の子育ての実現のため、市条例の配置基準の見直しを提案しました。

 

質問1-2 放課後児童クラブについて

 続きまして放課後児童クラブの支援員等の待遇についてお聞きしました。国の対策により、保育士等と同様に支援員等の処遇改善が図られたところです。高崎市内の放課後児童クラブの多くは運営協議会形式をとっていますが、こうした運営形式の放課後児童クラブの支援員等に対して、市としてどのように対処しているか確認しました。

 

質問1-3 ひとり親世帯の保育料について

 市内の放課後児童クラブの多くは運営協議会方式で、それぞれが規約をもうけて保育料の徴収をしています。ひとり親世帯で日々の生活に苦しんでいるご家庭も少なくなく、いま一歩の保育料の割引を求める声があがっていますので、ひとり親世帯に対する割引の拡大を提案しました。

 

(通告)「終活登録について」

質問2-1 引き取り手のない遺骨について

 本格的な少子高齢社会となり、本市においても単独世帯が増加傾向にあります。例えば2020年実施の国勢調査報告によりますと、高崎市の65歳以上で単独世帯であるという方、つまり独居高齢者の方は18,696世帯あります。これは前回調査2015年では15,493世帯でしたから、わずか5年間で3,203世帯も増えている状況となっています。ちなみに国勢調査でいうところの「高齢夫婦世帯」については、2015年の17,998世帯から2020年には19,997世帯と、1,999世帯の増加となっています。

 「おひとりさまの終活」といった言葉もよく耳にするようになりました。単独世帯あるいは夫婦のみ世帯でいずれは単独になると見込まれる方の人生最終盤の不安は決して小さくはないと思います。例えば、夫が先に死亡して、その遺骨の埋葬先を知っている唯一の人間の妻が死亡すると、墓の位置がわからず、やむえず福祉火葬されてしまうというケースもあるようです。

 このように、高齢単独世帯が増え続ける社会情勢の中、いわゆる「終活」がうまく運ばれずに、本人の意思とは違うところで「引き取り手のない遺骨」となって人生の最期を迎える方がこれから増えてくるのだろうと思います。

 まず、本市における「引き取り手のない遺骨」の現状を確認しました。

 

質問2-2 高崎版終活登録について

 現在ある「ご遺族支援コーナー」は市民に好評ですが、こちらは身近な人を無くした近親者や遺言執行者といった方々に対するサービスであり、成年後見制度は本人が死亡すると自動的に終了してしまう絶対的終了規定があります。

 いま課題となっているのは本人の死後の世界の話で、こうした既存の制度の隙間にあるニーズです。「自分のことはなんでも自分でやる」と頑張ってきた方であっても、死後のことは如何ともしようがありません。それでも、死後も自分らしく整えたいというのは人の自然な願いなのだろうと思います。

 本人に経済的余裕があれば、行政書士や司法書士といった専門家と見守り契約や死後事務委任契約を結んでおくという手立てもあります。ただし、こうしたサービスも本人死亡がすぐさま伝わりませんと、受任者が死亡を知らないまま経過してしまう恐れがあります。

 そこで、本人が元気なうちに希望する終活に関する情報を市に登録しておき、万が一の際に市が、登録した情報にしたがって本人に代わって連絡をする、終活登録の導入を提案しました。

 行政にとってもメリットは大きいものがあります。市が終活情報を保管しておくことで、警察や消防、病院などからの問い合わせに終活登録の有無を回答することができ、身元判明の時間と手続きを大幅に省略することができます。

 さらに、死亡届と連動することができれば、より実効性の高い仕組みにすることができると思います。このような高崎版の終活登録に取り組んでいただきたいと思い、導入を提案しました。

  

 

通学路点検

 新年度が始まって夏休みまでの間は通学中の交通事故の多発期間です。徒歩通学が大半の小中学校の通学路も心配なところが多いのですが、意外と心配が尽きないのが高校生の自転車通学です。もちろん、もともt自転車には乗れるのでしょうが、傍目にも危なっかしい。単に自転車に乗れるだけでなく、通学には縦列で走行したりと新しい運転スキルも必要です。

 私も日々、朝宣活動をしていますが、この時期はよく「ガチャーン」って音がして自転車を倒している生徒さんをよく見かけるものです。自転車を倒す程度ならまだ良い方で、深刻なのはやはり交通事故。相手が自動車となると身体への影響も心配です。すでに新学期から2ヶ月で私の住まう地域で2件ほど高校生が交通事故にあったと情報をいただいています。

 

 もちろん、自動車側の安全運転が必ず求められるわけですが、自転車側も守るべきルールは守らなければ自転車に関わる交通事故は決して減りません。

 私自身も引き続き通学路の安全点検を進めていこうと思います。また、必要な箇所には必要な安全喚起を設けていかなければならないと考えています。

 危険箇所などありましたら、ぜひ情報をお寄せください。

 

ささやかなサインですが効果的です

 

総務常任委員会

 本日26日は私の総務常任委員会デビューとなります。かねてからテーマをいくつか温めてきましたので、「肩はあったまってる」という状態です。

 まず確認していきたいのは保健所スタッフの残業状況です。コロナ禍も2年が経過したわけですが、今回の第6波(いまも第6波の渦中か定かではありませんが)はこれまでにない規模で新規陽性者を出しました。必然的に保健所業務も大きくなるわけです。特に高崎市は積極的疫学調査を継続中ですので、これまでにない過酷な勤務状況となっているものと想定しています。先日は新聞報道もされましたから、すでにご存知の方も多いと思いますが、こうして慢性的に過労死ラインをはるかに超越した残業が続いていては、健全な保健所運営ができているとは思えません。

 もう一点、確認しておきたいのが高崎市行政におけるペーパーレスの観点から考える電子決裁の普及率です。脱炭素の観点、温暖化対策の視点からだけでなく、コストカットの面からもペーパーレス化は高崎市に必須です。

 

 今回の質問を皮切りとして、高崎市政におけるDX推進を促していきたいと思います。

  

本文とは関係ありませんが、直近の高浜クリーンセンター建設現場です

 

児童相談所

 今日は子どもアドボケイトに取り組んでおられる方とご一緒させていただきまして、群馬県の中央児童相談所にお邪魔をしてきました。

 政府の方では来春のこども家庭庁にむけて、所掌範囲がどうしたの、縦割りの解消が問題だのとやっておりますが、今日も現在進行形で子どもを守る取り組みが続いています。その取り組みは必死であり真摯な姿勢であることに一点の疑いもありません。しかし、乳児を含めた心に傷を負った子どもたちにとって、ある意味「一所懸命な大人」の姿というのは、善悪の物差しとは別の部分で「脅威」になりかねないのではないか。何が言いたいかといいますと、児童相談所、特に一時保護所には子どもとスタッフという当事者とは別に第三者の目が必要なのだろうということです。子どもは必死に生きています。スタッフも懸命に取り組んでいます。当事者両者の間に狭間ができないよう、すきま風が吹かないようにあるのが、子どもアドボケイトなのだろうと私は解釈しています。

 

 まだ広くお伝えはできませんが、ここ群馬でも子どもアドボケイト普及の芽が出ています。私は微力な身ですが、この取り組みに全面的に賛同していますし、あらゆる形の努力でお支えしていきたいと考えています。

  

 

市議会・臨時会

 今日は臨時会の開会日です。毎年5月の臨時会は人事議会と呼ばれることもあるように、議会内の人事が変更が変更されます。私自身に直接関係するのは常任委員会でしょう。これまで建設水道常任委員会に所属してきましたが、先日の会派内の話し合いを踏まえて、今日からは総務常任委員会に所属することとなります。総務常任委員会はその名の通り、高崎市市政の骨格をなす部分を所管としています。職員の処遇・待遇のことから移住・定住、広報や文化など意外と幅広なカバー領域の常任委員会です。私の任期の最後の1年で総務常任委員を担わせていただけることに感謝して、全力で取り組む覚悟です。

 

 5月といえば五月晴れですが、今年はもう梅雨入り?というような日々が続いて寒暖の差の波も激しく。体調を崩しやすい状況ですね。コロナの対策もそうですが、体調にはじゅーーぶんに気をつけていきましょう。

 全く余談ですが、しょっちゅうお世話になっている(主に夜に)高崎駅西口の公衆トイレ。いつも綺麗に清掃されていて、気持ちよく利用されています。先日も利用させていただきましたが、気がつくときちんとウエスが敷かれた上に可愛らしいせっけん台がちょんと。清掃の方のお気遣いでしょうか、なんだかとても嬉しくなりました。こうした気遣いをいつもできる人間に私もなりたいものです。

  

いつも綺麗に清掃されています

 

3月定例会・後半戦

 啓蟄も過ぎ、すっかり春めいてきました。このブログも二四節気ごとにしか更新していない状況で恐縮の限りです。

 

 さて、市議会定例会でも最も大切な3月の定例会の会期中です。明日から後半戦の常任委員会が始まってきます。すでに関係各所にはご面倒をおかけしましたことをお詫びして参りましたが、この度近親者にコロナ陽性が発生したことから約2週間にわたり自宅謹慎、もとい自宅待機を余儀なくされ、大事な本会議を欠席することとなりました。ここまで欠かすことなくやってきた一般質問、それと会派のご推薦をいただいた総括質疑のチャンスもフイにしてしまう結果となりました。あらためて新型コロナの恐ろしさを体感しました。その意味では良い経験もしたと捉えまして、後半議会で挽回すべく頑張りたいと思います。

 

 遠くウクライナ情勢に毎日心をいためております。おそらく多くの方が思いを同じくしていることと思います。1日も、いえ一刻も早い解決をいのりつつ、令和4年度予算案について渾身の審議をさせていただきました。明日からさっそく総務常任委員会がはじまり、仲間の議員が審議に入ります。私の属する建設水道常任委員会は週明けの15日となります。

 

 それと、みなさまの周りで交通安全標識の手直しが進んでいるのではないでしょうか。いま、高崎市内の各所で「止まれ」の道路標識の手直しがどんどん進んでいるようで、私の地域でも次々と手直しが進んでいます。ありがたいことです。おそらく昨年の八街での痛ましい事故の影響かと思うのですが、こういったきめ細かな配慮が安心・安全をつくっていくことになるのだろうと思います。新年度からは横断歩道の手直しも進んでいくことになるようです。こちらについても私もしっかりと注視して参りたいと思います。

 

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