「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

高崎市は廃墟好き!?

 釣った魚に餌はやらない。つくったら作りっぱなしの高崎市ですが、役割を終えた建築物もそのまま放置の高崎市でもあります。

 100年後には世界文化遺産になったりするのでしょうか。もしかするとそれ狙いでしょうか。役割がおわったのなら解体して跡地を有効利用してはどうかと思うのですが。

 以前に、耐震性の懸念から常任委員会で質問もしてみましたが、市からは今後に向けての明確な答弁をいただけていません。さてさて、これらの建築物、どうしたものでしょうか。

 

旧斎場(2016年閉鎖)

 新しい方の斎場は訪れたことがある方も多いと思います。斎場に向かう坂道の途中、右手に仮囲いにガッチリと固められて遺されているのが、旧斎場建物です。この建物を垣間見るたびに懐かしく思う方もいるかもしれませんが、あのように仮囲いに厳重に包囲されて遺されている光景は少し異様です。建物の規模も大きく、重厚感のあるRC造です。駐車場も含めて広大な敷地面積ですので、再利用の道はないものでしょうか。

 

旧中央体育館(2018年閉鎖)

 高崎アリーナにバトンタッチして役割を終えた旧中央体育館もそのまま遺されています。高崎市HPによりますと、当該地が再開発事業の対象地になっていて、新しい再開発ビルの公共床に代替えするために解体はできないとのことです。いま、市が単独で解体工事すればその費用は全額高崎市負担ですが、再開発事業が立ち上がれば県や国からの補助金が見込めるというのも理由の一つのようです。

 さて、その肝心の再開発計画は新型コロナの影響で事業延期している状況です。一部では年度中に新しい方針が示されると噂されていますが、いずれにしろこの建築物はこれからも当分、このまま遺されることになりそうです。

 

旧レークサイドゆうすげ(2020年閉鎖)

 2020年3月末までをもって営業終了となっています。その後、2021年度には解体され、跡地はグランドゴルフ場になると発表されましたが、今日現在、解体工事が始まる気配はありません。人が使わなくたった建築物が朽ちるのは早いものです。わずか2年ほどの時間ですが、榛名湖からの景観イメージも低下しつつあり、このままでは榛名湖そのもののブランドイメージを傷つけかねません。グランドゴルフ場としての利用が正しい判断か分かりませんが、まずは解体を済ませ、榛名湖畔の景観を維持しなければならないのではないでしょうか。

 

 他にも小さな建築物などいくつかありそうですが、大規模なものを挙げてみました。実は倉庫として利用していたり、再利用の可能性を秘めているやに聞いているものもありますので、「廃墟」と言ってしまうと叱られそうでもあります。

 しかしながら、市民の声にもあがっています通り、こうした建築物は「物騒」ですし、周囲の景観を著しく損ねるものです。遺すからには市は責任持って維持管理して、こざっぱりとしておかなければなりません。