小学校朝7時開門に思う
高崎市は、令和8年度から市内の全小学校の開門時間を朝7時に変更すると、広報高崎8月号で発表しました。広報をご覧になった方も多いことと思います。
広報によると、仕事の都合で早く出なくてはならず、学校を早く開門できないか、などの要望を受けたそうです。記事では、ある地区の主任児童委員さんのコメントが寄せられていて、朝7時半に登校する児童がたくさんいる、などと述べております。
さて、この朝7時開門、皆さんはどうお感じになったでしょう? 私は、基本的に市がやろうとしていることは分からなくもないけど、拙速で、あまりにも周囲の状況を無視し過ぎているきらいがあり、行政がお得意の、「行政がやりたいことをやる」だけの、よくない匂いがしていて心配しています。
【私の心配は、大きく次の点です】
- そもそも、どの学校でどのくらいの保護者が子を早く登校させたいと希望しているのか、ニーズ調査がされているのか不透明 → 早く登校する児童がゼロの学校もあるのでは?
- 他の児童よりも早く登校してきた児童は、そのまま教室に入り、めいめいに過ごせばいいといいますが、その間の責任はだれが? → 万が一の際の責任は誰がとるのか不明
- 児童になにかあったときは、開門した校務員か学校管理者が対応するというが、ということは学校の先生も朝7時に出勤しなければならないのか? → 市は教員の負担にはしないと言いますが、結果的に出勤時間が早まるのでは
- 万が一のときは校務員が対応すると言いますが、校務員さんは現業職ですので、管理責任を問うことができないのでは? → 校務員さんに管理責任を負わせることができるの?
- 例えば特性を持った児童が早く登校してきたら? 旗振りも朝7時からに? 校門は校務員さんが開けるとして、学校の玄関は誰が開けるの?
などなど、??が次々と湧いてきます。例えば、子育て中の教師の方が、この制度で朝7時に出勤しなければならなくなったら、その子を自宅に置いて置けないから、じゃ今度は朝6時半に開けましょうとなるのか。無限ループですね。
子育て支援の一環として先進的に取り組んでいる都市はあります。ですのが、そのような都市では、早く登校してきた児童は一度、体育館や音楽室などの特別教室に入れて、そこで地域ボランティアの方などが見守りをするなど、ちゃんと制度設計をしっかりとして、児童ファーストで取り組んでおられます。
なんか良さげだからやってみよう。でも、他都市の真似をしたと思われるのはいやだから「高崎方式」でやるぜ、という独善の匂いがプンプンします。結果として、教師の方の出勤時間が早くなっただけ、となるのは避けたいですね。
