今日は、高崎経済大学DNAの企画で、地域再生マネージャー斉藤俊幸氏をお招きしての、車座懇談会に参加してきました。
氏は、イング総合計画株式会社の代表でもあります。まずは氏から語られる超実践主義的な取り組みの数々に驚嘆! 1997年、全国に広がったまちカフェの先駆けである三田市「ほんまちラボ」を皮切りに手がけた数多くの取り組み。その実践された取り組みの根底にあるのは、“創発”という考え方。
何かしらのテーマがおぼろげにも見えてきたら、それのデザインや、コンセプトづくりに時間を費やすのでなく、とにかく実践してしまい、資金をじゃんじゃん循環させる。その実践的な取り組みを現に実行しながら、改良・改善を加えつつ、新たな領域を開拓しようというものだ。
その好例が、買い物難民対策。ある集落で、活力づくりに野菜の直売所をつくる→それが地域の人、特にお年寄りに喜ばれた→これって買い物難民対策なんじゃないか! というような新しい領域への入り方。そもそも買い物難民の対策のために始めたことではないし、だいたい買い物難民なんて単語もなかった頃に、とにかく楽しそうだからやってみよう、そしたらなんだか知らないうちに日頃から買い物に困っていた人たちの救いになって、そして資金を循環させつつ継続していく。なんとも胸をすくような話に大きな感銘を受けました。
最後に今日一番胸に響いた一言、「小さな社会実験を素早く繰り返せ!」。氏ほどの方でも成功例は3割バッター位のものだそうです。失敗を恐れず何事にもまずは取り組む。言うのは簡単ですけど、これが本当に難しいんですよね。