「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

万灯会2019

 今年もこの時期となりました。昨年はまったく関わることができなかったのですが、今年は一路堂cafeでのロウソク茶会のお手伝いをさせていただきました。

 これまでずっと、万灯会の手伝いというと、駅西口デッキ上での誘導案内係りばかりでしたので、はじめてのポジションで新鮮です。ようやく、万灯会での日本文化普及の会の活動に(少々)貢献できました。

 

 結果としては、今年の万灯会は平穏無事に終了することができました。なんといっても、雨に降られなかったのがよかったですね。何時ぞやは、ものすごい降りに見舞われたこともありましたよね。なにしろ、雨に降られなかったのが良かったですし、お客さんも安心して巡っていたので何よりでした。

 ロウソク茶会もおかげさまで盛況で、当初予定のお菓子が売り切れて、終了時間を待たずに完売してしまいました。なんとなく、観音様=呈茶、というのが浸透しているのかなぁ、などと妄想した次第です。

  

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自治研群馬集会

 今年も開催されましたので、参加してまいりました。中間年ということでしたので、少々寂しい雰囲気のなかでしたが、我らが高崎市職労からは2組が発表してくれました。

 このところ毎回だと思うのですが、今回も研究発表したのは、県職員と前橋職員と、高崎だけという状況。自治研の意義がなかなか浸透していないですね。どこも人員削減が進んでいて、日常の業務の他に研究活動するなんて余裕がないのかもしれません。

 

 来年は全国大会のある年で、本戦の年になります。僕も心当たりにあたって、できるだけ自治研活動に促しをしてみたいと思います。

  

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議会活動報告(2019.8)

 高崎市議会議員としての1期目が3ヶ月経過しました。この間、定例会を1回、常任委員会を3回経験しまして、あらためて学ぶべきものの多さを痛感しつつ日々を過ごしています。

 

高崎市議会での活動状況】

 高崎市議会においては、市民系・労組系会派である「市民クラブ」に加えていただきました。主として労組出身者で構成される会派であることから、気兼ねなく働く環境改善に真正面から取り組むことができています。

 また、常任委員会については志願しまして「教育福祉常任委員会」に加わらせていただきました。

 

【教育福祉常任委員会では】

 高崎市議会の「教育福祉常任委員会」の所管調査項目は下記のとおりで、(6)、(7)を別とすると実質5点あります。

 

(1)社会福祉の充実及び施設の拡充について

(2)保健衛生の向上について

(3)介護保険の運営について

(4)教育の振興について

(5)教育施設の整備促進について

(6)各支所に係る所管部分について

(7)その他本委員会の所管する事項について

 

 読んでいただいてわかる通り、所管調査項目はいずれも教育あるいは福祉の充実運営と施設整備促進に係る項目ばかりです。もちろん、いずれも高崎市の教育と福祉の充実に必要な視点であるわけですが、私の役割はそこに、『教育あるいは福祉現場の担い手の働く環境』に視点を向け、光を当てていくことにあります。

 現時点ではまだ、3回開催されたところですが、毎回しっかりと発言させていただいています。これまでのところ、教育現場、福祉現場の実情から私が把握できているところで課題を取り上げ、常任委員会で発言させていただいている程度です。これからは一歩進めて、常任委員会として踏み込んだ調査・議論ができる課題を提案していこうと考えています。

 

常任委員会での調査テーマ】

 特に福祉分野は課題山積という状況で、どこから手をつけていけばよいのか見当もつかない状態です。働く環境改善と並行して考えているところで一つ、緊急性が高い課題として「ひきこもり」に焦点をあてていこうかと考えています。皆さんもご存知の通り「ひきこもり」は大変根の深い問題です。「ひきこもり」という言葉を世に知らしめたのは(諸説あると思いますが)、1998年のころと言われています。PHP新書から「社会的ひきこもり」という書籍の刊行がきっかけとされています。その後、2004年頃には「ニート」という概念も登場してきましたが、本稿では不登校も含めて汎く「ひきこもり」という文言で進めていくことにします。

 さて、「ひきこもり」といったとき、問題点はどこにあるでしょうか? 「ひきこもっている」その状態そのものが問題と考える方も多いでしょう。就労できず収入がないことで問題も多く発生します。7040問題とか8050問題として、国でも問題認識されています。たしかに就労できないという事実は、当事者とその家族の将来の不安も含めて深刻な問題であると思います。しかしもう一方で、私は大きな問題を孕んでいると考えています。それは、「ひきこもり」に対する差別意識という問題です。

 2000年に起きた西鉄バスジャック事件を発端に、その後に起きたいくつかの凄惨な事件について、加害者と「ひきこもり」が紐づけられて報道されるケースが続出しました。今年も5月にやはり痛ましい事件が発生したのは記憶に新しいところです。年間を通じ、そして全体を通じて見てみれば決して多くはない、むしろ稀なケースと言っていいはずです。ですが、印象的であるためか世間に与えた影響は大きく、「ひきこもり」と事件を紐づけて認識されてしまうことが非常に多くなっています。

 良識ある識者も訴えていますし、今年5月にあった事件に対して厚労大臣がコメントしている通り“安易に結びつけることは厳に慎むべき”であると私も考えていますが、あまりにも世間に根付いてしまったイメージが深刻すぎます。

 そのような世間のイメージを背景として「ひきこもり」の問題はますます深刻化し、そしてなにより潜在化が進んでいるのではないかと危惧しています。先にあった教育福祉常任委員会において、高崎市の「ひきこもり」に対する市の認識を問いましたところ、やはり実態の把握が甚だ困難であるという認識を持っていることがわかりました。予想はしてはしましたが、あらためてこの問題の難しさを痛感しているところです。

 

 内閣府が2010年2月に実施した「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」によると,「ふだんは家にいるが,近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが,家からは出ない」「自室からほとんど出ない」に該当した者(「狭義のひきこもり」)が23.6万人,「ふだんは家にいるが,自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」(「準ひきこもり」)が46.0万人,「狭義のひきこもり」と「準ひきこもり」を合わせた広義のひきこもりは69.6万人と推計されています。【出典:内閣府「子供・若者白書 H27」】

 

 この内閣府調査結果を踏まえると、乱暴な推計ではありますが、高崎市の15~39歳人口97,387人(令和元年7月31日現在)にこの有効回収数に占める割合を乗じてみれば、およそ1,700という数字が得られます。高崎市全人口の0.4%という割合になります。この数字が大きいか小さいかは別として、「ひきこもり」の高齢化も進んでいるわけで、何も「ひきこもり」=子供・若者、という図式はすでに成り立たなくなっています。この内閣府調査は15~39歳を調査対象としていますが、7040問題、8050問題と呼ばれているように、「ひきこもり」が長期化し、「大人のひきこもり」が増加傾向にあることもまた、近年指摘されています。

 以上のことから、この推計値を上回る「ひきこもり」当事者が高崎に存する可能性も十分にあるわけです。

 

 現時点では、行政から「ひきこもり」当事者に、あるいはそのご家族に対して主体的に関わっていくことはとても難しいことだと思います。前述の通り、まずその実態を行政が把握することが難しいからです。また、仮に実態を把握できたとして、「ひきこもり」に対する解決策・相談体制が確立されていない状況で誤った手当を講じる間違いを犯すわけにはいかないでしょう。だからと言って、行政として打ち手が全くないわけではありません。「ひきこもり」の状態に苦しんでおられる当事者、あるいはそのご家族から行政に対してSOSが発せられた時、高崎市としてどのような対応をとることができるかに、行政としての高崎市の真価が問われると考えています。

 非常に根深い問題でありますので、一朝一夕に解決策が見出せることはないと思いますが、考え続けていかなければならない問題ですし、議会からもしっかりと後押しすることが必要と考えています。

 私は、教育福祉常任委員会で「ひきこもり」の問題と課題に光をあて、焦点化を進めていきたいと考えています。

 

高崎市議会の課題】

 高崎市議会自体が抱えている問題は先日、外部評価によって的確に示されています。早稲田大学マニュフェスト研究所が今年6月に発表した議会改革度調査2018ランキング(中核市)にて、高崎市議会はついに不名誉な最下位(53位)となりました。近年は40位台を彷徨っていましたが、ついにの印象です。非常に不名誉なニュースです。調査結果についてはこれから詳しく分析していかなければならないと考えていますが、あくまで個人的な印象ですが、高崎市議会が後退したというより、全国の中核市レベルの議会が軒並み前進している中で、高崎市議会だけが停滞していることの現れではないかと考えています。

 議会改革も言うが易しで、取組みは困難を伴います。理想論や綺麗事ではどうにもなりません。また、手法・手段によっては経費もかかる面もあります。それでも敢えて言わなければならないのは、社会がこれほど変わっていく中で、高崎市議会だけが安穏と変わり映えしないというのはむしろ不自然だということです。早稲田大学マニュフェスト研究会の評価が全てではありませんが、変わりゆく社会の情勢に応じ、要請に応え、議会も常に自らを更新していくことが必要です。そうでなければ、市民からの信託、そして期待に応えられなくなります。

 なにも、議会基本条例をつくって、意見交換会して、議会での討議・反問・反論の仕組みと整えてと、マミュアル通りの「改革」をすることばかりが正しいとは考えていません。なにしろ、38人も議員がいれば、考え方も38通りです。しかし、自らを省みること、そして自己改革に無関心であれば、それは言うなれば『議会力』の低下につながります。『議会力』の低下はすなわち、議会軽視にもつながってきます。

 私も市職員として経験があるのでよく分かりますが、市政サイドとしては『議会力』が高いと、政策・施策の遂行に少々手こずることになります。市政サイドは、できたら議会対応は穏便に済ませたいところでしょう。市職員出身である私がそれでも敢えて議会改革を訴えていかなければならないのは、繰り返しになりますが、自らを更新していく議会でなければ市民の期待と信託に応えることができないと考えるからです。

 諸先輩方が果敢に取り組んでなお、突破口の見出せない厳しい状況ではありますが、微力ながらこの問題に取り組むことの大切さを訴え、少しでも市民の期待に近づけるよう努力していきたいと考えています。

 

【今後の活動方針】

 1期生で1年目の新人議員であるにも関わらず、ありがたいことに日々市民の方々からご相談をいただいています。相談の内容は多種多様で、プライバシーにも関わることですので詳しく紹介することはできませんが、本当に勉強させていただいております。

 一つ気が付きますのは、問題解決の見通しの立ちやすい案件もあれば、解決困難な案件もあることです。数々の相談案件の中で、解決が困難でありながら、これから案件がどんどん増えていくだろうと予想できるものがあります。どんな問題か、分かりますか?

 それは、「空き家」問題です。「空き家」といっても、「空き家」には大きく2つの種類があります。ひとつは古民家再生だとか、リノベーションだとか、前向きのとらまえることができる「空き家」です。人口減少に真剣に取り組んでいる自治体などが空き家バンクを設置したり、移住・定住政策と空き家を紐づけたり、中心市街地活性化と空き家を紐づけたりと、いろいろと事例はあるかと思いますが、行政としても主体的に取り組みやすい面がある「空き家」です。資産価値がある、あるいは今はなくても付加価値を期待できる「空き家」たちです。

 問題は、そうではない方の「空き家」です。住人が去って永年放置され荒れ果て、朽ち果ててしまった「空き家」たち。そもそも、居住していた段階でさまざまな問題を孕んでいて、その後に「空き家」となったもの。保存登記もされず、建築基準法都市計画法など、さまざまな法規制に適合しないまま経過してきた「空き家」。これらの「空き家」が地域社会に与える影響はとても大きいものですし、近隣住民の方が感じる心的ストレスも非常に大きいものです(そして、往々にして遺産分割協議のテーブルにも載ってこない)。

 ところがこのような「空き家」も当然のことながら民法が規定するところの財産です。朽ち果てて、いつ倒壊してもおかしくない状態のもの。管理されず、シロアリの巣窟となっているもの。草や実生の樹木が繁茂し蚊や鳥獣の発生源となっているもの。なにより、景観を損ない、地域住民の治安を脅かしているもの。これら「空き家」の対策こそがこれから重要な施策となってくることでしょう。相続の対象とされず、未登記のままの「空き家」は時間が経てば経つほど解決が難しくなってきます。国でも特措法を施行したりと手立てを整えつつありますが、まだ不十分です。「空き家」の解決には、当該物件の所有権に関わる人々だけでなく、場合によっては近隣地域の力も必要となってきます。

 これから「空き家」に関する事例を経験していく中で、私も知識と経験を積んで、私なりの解決策を模索してまいりたいと考えています。

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 以上、雑事も含めて諸々を私の議会活動の近況と当面の課題を紹介させていただき、報告させていただきます。

 これからも地域の課題の発見と解決策の模索に励んでまいりたいと思います。引き続き皆様からのご指導・ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。

はにわの里夏まつり

 ジュニアパルスの流しそうめんを後にしまして、松井田町安中市)の松井田文化会館に向かいました。こちらでは「子ども食堂フェスタ」が開催されていまして、お招きいただいておりました。子ども食堂については高崎市内でも有志で活動が始まっています。が、行政との連携はイマイチの状況で、僕の方でもなにかしらの橋渡しができないものかと思案中です。写真は、、、撮り忘れました。

 

 そして、この日の締めくくりは、群馬町の「はにわの里夏まつり」です。この日もとっても暑い日でした。その上、僕が会場に着いた頃は日も傾きかけたころで、西日が強烈な中、たくさんの来場者で賑わっていました。花火まで見ておきたい気持ちもあったのですが、花火の前に失礼させていただきました。各地各所のお祭りがこうして元気に開催せれているのはとても嬉しいことです。高崎の祭りは高崎まつりだけじゃないって、あらためて実感した本日でした。

  

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ジュニアパルス流しそうめん

 吉井町の吉井西小学校を拠点として活動するサッカーチーム「ジュニアパルス」が流しそうめんを例年しているそうで、今年はお招きいただきましたので出かけてきました。

 場所は、大沢川親水公園というところです。お恥ずかしながら初めて行きましたが、とてもよい公園でした。広くて、大沢川の両岸に広がる配置になっているので、管理がちょっと大変そうです。

 

 ジュニアパルスの流しそうめんは、竹を切り出すところから子どもたちが手作りするのがスタイルだそうで、ワイワイと賑やかに作業しておりました。大人たちはそんな子どもたちをサポートするような形になっていて、素敵でした。

  

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鶴辺祭り

 お招きいただきまして、鶴辺団地の夏祭りにおじゃましてきました。例によって大変な暑さの中でしたが、とても賑やかなお祭りで感動しました。こちらのお祭りの羨ましいところは、何と言っても子ども神輿があること。そして、和太鼓だとか応援団だとか、近隣の学校から出演があること、などなど。さすがは鶴辺団地と感服しました。運営される方々のご苦労は相当だと思いますが、いろいろと催し物があると盛り上がります。僕もこのところ和太鼓に執心気味でしたので、太鼓演奏は堪能させていただきました。

 模擬店も住民の方が汗をかいている様子で、こちらも活発。別件があったので、途中で失礼させていただきましたが、夜の部もきっと賑やかだったことでしょう。ぜひ次回(2年後?)もお邪魔したいと思います。

  

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途中休憩中の子ども神輿

 

広報委員会にて

 今期、荒木征二は広報委員会の副委員長を拝命しております。広報委員会では、定期的に市民の皆様のお手元に配布されてる「市議会だより」を編集しています。編集といっても、レイアウトから校正まで議会事務局によってされていますので、委員会での所掌は最終確認という意味合いの審議をするのみです。

 

 前回は7月17日に開催されまして、6月定例会の内容を掲載して発行される第270号の内容について審議いたしました。

 270号の紙面審議が終わった、その後に僕からは以前から考えていました、「一般質問その後(仮称)」なるコーナーの新設を提案させていただきました。

 どんなコーナーかといいますと。市議会定例会では毎回、20名程度の議員が一般質問に立ちます。その中では時に、議員の一般質問がキッカケとなって、市の施策に直接つながるケースがあるのです(それほど件数は多くないですが)。

 そういったケースをこの「市議会だより」に取り上げることで、市民の皆様に市議会活動の成果を一端をお知らせすることができると考えます。

 

 何某の議員が一般質問して問題を提起した

 → 市の執行部がそれに応えて具体的に施策を施して

 → 今現在、こうなっています

 

 という一連をダイジェストで良いのでお知らせするコーナーです。

 

 と、考えまして提案させていただきましたが、一部委員から異論もでまして、今回委員会では結論を出さず、次回に持ち越しとなりました。即断で否定されるよりはましだった、と前向きに捉えております。

 それほど難しいチャレンジとも思えませんので、粘っこく訴えていこうと思います。