「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

再開発事業について

 先日、ある業界紙高崎市がかねてより計画している再開発事業についての記事が掲載されていました。ご覧になった方もいるかもしれません。

 

 高崎市栄町の一角を再開発する計画です。高崎駅東口にあるビックカメラ日本中央バスのある一画と、その南側の元中央体育館の一画をあわせて1.6ha(1万6000㎡)ほどの敷地になるそうで、25〜28階建ての複合ビルを建設する(以上、報道より)計画となっています。

 すでに複数年度にわたり、ホテル招致調査予算が計上され、執行されてきました。そして、今回報道にもありますとおり、パブリックゾーン設計等業務(予算額:委託料3800万円)が今年度中に発注されるとの見通しが報じられています(これにかかる補正予算は成立済みです)。いまから発注して年度内に成果物が得られるのでしょうか??

 

 さて、この再開発事業です。正直に申し上げると、自身がどう向き合うべきなのか、いまだに迷いがあります。多少なりとも高崎都市計画に携わってきた者としては、業務核としての高崎駅東口の完成形を見てみたい、と言う気持ちもあります。その一方で、全国各地、津々浦々に枚挙のいとまなくある(役所主導の)再開発事業の失敗例のこと、これからますます厳しくなる市財政のことを思うと、果たしてこれからの高崎市に必要な再開発事業なのかと疑念も拭えません。高崎市は住居系や駐車場系の再開発事業はほぼ満点の成果を出してきましたが、商業系の再開発事業は決して満点とってきたわけではありません。

 それに、今報じられているところによると、ホテルと共同住宅をキーとして、子どもの遊び場とこども図書館。そしてパブリックスペースなどが予定されているとのこと。この内容をみると、津山市青森市の再開発事例を思い起こされ、不安になります。

 そもそも、こども図書館云々は市民合意を得られているのでしょうか?または市民発想なのでしょうか?? 子育て支援の一環として捉えられているとしたら、本当の支援策は他にあるのではないか。

 

 取り止めもないことを書き連ねてしまいました。いずれにしても巨額の予算が投じられることになるであろう事業のことです。市民のみなさんのご意見をいただきながら、私自身のおくべき立ち位置も探って行きたいと考えています。

 

 皆さんのご意見をいただけると幸いです。