「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

高崎経済大学公開講演会「地元をつくろう」

 水戸市役所の須藤文彦さんが高崎経済大学の公開講演会で講演するとのことで、高崎経済大学まで出かけてきました。

 講演タイトルは、「地元をつくろう ~人生を豊かにする「地元」たち~」です。

 

 水戸市の須藤さんは、もう著名ですよね。水戸市職員であり、「水戸市政策研究会」の代表でもあります。今日はどちらかというと、水戸市政策研究会代表として大学に招かれたようです。

 

【地元に立ち帰る】

 6月に高崎に来られたときからそうですが、ここのところの須藤さんのメッセージは、とにかく”地元”です。

 いま、飛び出す公務員とか、公務員のつながりづくりとかオフサイトネットワークとか、なにかと地元を飛び出して、横の連携づくりが盛んになっていますね。もちろん、盛んと言ってもそんな動きかたをする地方公務員はそもそも全体の1%に満たないのですから、盛ん!と言うのがそもそも言い過ぎな感じもしますが。意識高い系から意識高い職員に至った人たちの間では、横のつながりが広がっているのは事実だと思います。

 このことについては、ぼくはまったく違和感を感じたりはしません。

 

 横につながろうとすればまず、自己発現しなければなりません。自分が何者なのかをつまびらかにしなければ、横のつながりは作れません。そもそも、飛び出さない職員はそこからしてできない・しないのですから、すくなくとも横につながりを広げようとする職員たちは自らを外に発信できている点で、将来性に広がりを持っていると言えます。いないふりをしている職員よりは。

 

【つながりを地元に還元できるか】

 しかしです。大切な点は、その職員の横の広がりから得たものをしっかりと自分の足元である”地元”に還元しなければならないという点です。

 各地に友達できました!情報交換してます!!毎週どこかに出かけてます!!! もいいのですが、そうして得られたもの、そこで成長できた自分を地元に還元するところまで手当てしなければ片手落ちもいいところです。

 突きつめた言い方をすれば、つながりづくり・勉強会開催・イベント主催も、結局はそこから得たもの、自分に血肉にしたものをすべて自分の地元に還元するためにするのだ、という意識を持っている必要があると思います。(まぁ、そこまでガチガチに思いつめる必要まではないのですが)

 その自治体の職員であるにもかかわらず、単に有名人になりました、知り合いがやたら多くなりました、で終わっては主権者市民は許してくれませんよね。

 

【地元をつくろう】

 今日の講演者の須藤さんが伝えてくれた、「地元をつくろう」というメッセージはとても大切なメッセージだと思います。

 とくに、外に飛び出し、横のつながりを広げている職員にとっては、原点に戻るといいますか、自分の本来的立ち位置を再確認するという意味で、重要です。

 

 定期的に、こうして立ち止まって、はて自分の今のポジションはどうなっているかな? 客観的にみて、地方公務員である自分はどう見られているのかな?? といった観点から自己分析するにも、こうしたメッセージに触れることができたという幸運を感じた、そんな公開講演会でした。

 ちなみに、今回も本家水府流紙芝居が披露されまして、大変な好評でした。そして、その後の懇親会では各地の流派の紙芝居も披露されました。楽しかったー

 

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