「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

2016.05.18 学びのマルシェ#05 「わたしたちが知らない、南の現代史」

 海なし県だから!? 知らないことが多すぎました。

 そして、知らなかったそのどれもが、わたしたちは知っておくべきことでした。

 

 「わたしたちが知らない、南の現代史」と題した、今回の学びのマルシェ。これまでも多くの学びを得てきましたが、今回ほど深く想いを巡らせることはなかったように思います。

 サイパン玉砕、ペリリュー死闘、戦争マラリアといった、もう一つの沖縄戦ともいうべき戦史。そして、沖縄戦と喩えられるとおり、犠牲になった多くの、いや多すぎる民間人の被った悲痛と悲劇。そして、今なお残る、その傷跡。

 

 スピーカーとしてお招きした綿貫 円 氏の講演のなかで、特に胸に響いたフレーズがあります。

 

 しらべてみて、おもしろかったこと・・

 

 面白かったこと!? 戦史を調べて"面白い"とは、不謹慎? いえ、そうではありません。私たちが戦争を実体験していないことは紛れもなく事実です。だから、厳粛な気持ちでなければ戦史に触れてはならないとかないですし、とことん心を痛める必要もなければ、過度な同情を寄せる必要はないのではないでしょうか。

 

 戦後70年を経てもなお、私たちの胸には不戦の誓いが連綿と受けつがれています。そして、その誓いが常に新らしいものであり続けるためにも、わたしたちには"知って"おかなければならないことがあります。その一つが、南洋群島での「もう一つの沖縄戦」と喩えられる戦史なのでしょう。

 5回目の学びのマルシェ。参加者一人一人の胸に、なにか大きくて重たいものが投げ込まれた、そんな締めくくりになったようです。

 

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