「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

2016.03.20 町内総会

 2015年度を締めくくる、石原下4町内総会が公民館で開催されました。僕も山車保存会メンバーとして出席してきました。まったく出番はないのですがね。

 さて、区長が挨拶で言ってましたが、やっぱりこの町内でも年々総会の出席者が減ってきている傾向なのだそうです。

 

 市民自治の根幹を成す町内会、ここでも住民の参加意欲の後退は否めないようです。なぜか? それが分かってたら社会関係資本は社会問題にならないわけですが・・、その要因は大きく二つに絞れます。

 (以下は石原下4町内に限ったことではなく、一般論としてお願いします ^^; )

 

 一点は町内会側の要因。住民が参加しやすい、参加したくなる運営・仕掛けづくりに工夫がない、などなど。町内会とは入口から出口まで一貫して人と人との関係・つながりで構成されているものです。多少のお金の流れはありますが、この程度のお金は人を動かす動機にもなり得ず、無視していい程度のものです。となると、町内会の内部から、このまちをもっとよくしたい! もっとたくさんの人に参加してもらいたい!と願った時のそのプレミアム、その熱意の源泉はどこに求められるでしょうか?

 それをして経済的な豊かさも、満たされる物的欲求もないとなると、残るは内発的(モチベーション)なものに求めるしかありませんね。例えば承認、例えば賞賛、例えば自己実現。なお、肩書き・役職などのプレミアムは、その立場になりたい(偉くなりたい!?)、という場合の動機にはなり得ますが、そこからさらに、町内会を良くしたいという動機には繋がらないものとしますね。

 こう考えると、町内会側の要因は、役員をはじめとする構成員の資質などでは単純に語れないことがよく分かりますよね。外部環境もとても重要だということです。

 

 もう一点は、住民側の要因。やはり、行政の肥大化に無頓着で、手元に自治を置くというイメージを未だに持ち合わせていないということです。行政の肥大が自分たちの経済(ひいては生活)を圧迫しているという感覚を持ちにくいのでしょうね。これに対しては、とにかく自分たちのまちについて対話すること、考えることをやめないということを続けるより他はないでしょう。その意味でも、町内会をはじめとする、今ある自治の火種は、できるだけ絶やさないようにすることが大切です。何もないところから対話の場を作り出すのは、とても労力のいることですからね。

 

 要因だのなんだの書いていますが、僕はもちろんその解決策を持ち合わせていません。わかってたら既に社会関係資本づくりの大家になっていることでしょう・笑。でも、いまより(ごく僅かだとしても)良くしていくために絶対に必要なプロセスは知っています。ここではあえてくどくど書きませんが、なにかを良くしたいと思った時には誰もがこうしているはずです。

 

 さて、唐突に市民自治についてとやかく書きましたが、これで2015年度も終了。2016年度も、石原下4町内のより良い環境づくりのため、ひじょーーに微力ながら貢献させていただきたいと思った、花粉真っ盛りの今日です。

 

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