「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

2015.09.25 (第8回)週末学校 国内調査(熊本県水俣市)

 2泊3日の行程で、週末学校の国内調査(水俣市)に参加してきました。

 水俣市..と言えば水俣病と言われるくらい、半世紀以上を公害病に苦しめられてきた街です。事前学習をして、はじめて知った真の水俣病のこと、水俣病に苦しめられてきた人々。教科書的ではない、生々しい経過と犠牲。国・県・市、そして企業の犯してきたいくつもの、いくつもの、過ち。

 こうした機会があって始めて知る自分の不明を恥じつつ、自治とは真逆のロジックで被害が拡大し続けていた事、この日本という国において、棄民が現に行われていたという事実に暗澹たる思いが胃袋の奥底に重くのしかかるように、自分の中で暗い存在感を誇示しています。

 水俣病については、ここで詳しく述べるつもりもありませんが、やはり知っておくべき日本の歴史の一つだと思います。忙しい日常のなかで、あれもこれもと見識を広める事は無理がありますし、浅学は身にならないとも思います。が、日本という国がたどってきた道、そして、いま他の国がたどっている道と、日本が踏んできた轍と何が違うのか、問い直してみる事も時には必要な時間でしょう。

 「歴史は繰り返さないが、人は同じ過ちを繰り返す」という言葉のとおりに、こんな過ちが繰り返される事がないようにしなければなりません。

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 さて、そんな未曾有の公害を経験してきた(させられてしまった)水俣市は、平成の時代に入って環境をキーワードにトップランナーとして全国の自治体を先導するにまでに至りました。本来はここを学ぶ事が調査の主眼なはずですが、個人的に水俣病の衝撃が大きすぎて、こんなブログになってしまいました。

 今回の国内調査は、水俣市がたどってきた道程を追いかける、そんな旅となりました。

 

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