「明日の高崎」あらき征二

高崎での日々をつれづれなるままに書き連ねています。

市議会定例会報告(総括質疑)

 2020年の第4回となる市議会がこの日、開会となりました。

 通常、9月に開会されることから「9月議会」と呼ばれますが、「決算議会」とも別名で呼ばれることも多い議会です。

 なぜ「決算議会」かと言いますと、この議会で前年度の決算が報告され、議会がそれを認定するからです。

 

 前年度、つまり2020年3月末までに執行された市の施策(実際には5月頃の出納閉鎖まで)がこの頃になって決算書としてまとまってくるのです。そうして、この議会に前年度の市の施策の総まとめが、主にお金の動きとして現れ、報告されるのです。

 議会はそれを認定するわけですが、ただ出されたものを認定するだけでなく、やはりそこは「総括」が必要になってくるわけです。前年度の成果と実績をしっかりと総括した上で、今度は秋冬本格化する来年度予算編成に向かう、というのが大まかなサイクルとなっているのですね。

 

 さて、私も当然、決算認定に加わっているのですが、今回は機会をいただきまして、総括質疑をさせていただくことができました。本会議場で市長から決算関連報告がされた後で、まずは大きな視点から文字通り総括して質疑させていただくことのできる貴重な機会です。

 

 私はこの総括質疑にあたり、「生活の場」として選ばれる高崎、というテーマを持って質問を構成することとしました。ご存知の通り、前年度は年度末になって新型コロナウイルス感染症の影響がで始めたこともあり、その意味では決算の捉え方が難しい面もありましたが、私なりの工夫で取り組ませていただきました。

 また、前年度で忘れてならないのは、昨秋の官製談合事件です。この事件についても、会派として総括する意味で質疑をさせていただきました。

 

 以下、長文になりますが、総括質疑の概要版を掲載させていただきます。また、総括質疑の様子は録画配信されていますので、ぜひ(市長の答弁も含めて!)ご覧いただければと思います。

 

vdg.jp

 

【高崎の教育について】

 令和元年度においても、高崎の次代を担ってくれるであろう、子どもたちの健やかな成長と、あらゆる世代が多様性を互いに認め合い、尊重し合うことのできる地域社会づくりに尽力をしていただいております。

 しかしながら、懸念されるのは今般の新型コロナウイルス感染症の拡大により、修了間近になってから一斉の臨時休校となってしまった小中学校の児童生徒のことと、人生においてもっとも大きな節目の一つである卒業式を簡素化された卒業生の心理的な影響が危惧されることです。

 この一斉休校は前例もなければ突発的なものでもあったこと、そして極めて短時間での対応を迫られたこととで、意思決定も含めて対応には非常に苦慮されたことと思案しています。そして、当事者である児童生徒もそうですが、保護者の方々に取りましても、この緊急事態に際して、市がどのような考えを持って対応してこられたのかは、重大な関心事と思います。そこでお聞きします。

 

  •  まずは児童生徒を第一義として対応してこられたものと思いますが、どのような対応方針のもとで学年度末のあの状況で采配を取ってこられたのか、それに臨んでの市の基本的な対応方針はどのようなものであったか、お聞かせください。
  •  そして在学中の児童生徒の内面のケアなど、後に尾を引くことながないような心遣いが大切と考えます。この点について、市内の児童生徒、あるいは卒業生に対し、どのような対処をしてこられたのか、お聞きします。

 

 また、3月の一斉の臨時休校は各所各方面にさまざま影響を及ぼしましたが、そのうちの一つに学童クラブがあります。突然はじまった休校と朝8時からの児童の受け入れ、当然、感染症対策をしながら開所することとなり、学童クラブの現場は大変な困窮状況となりましたことは記憶に新しいところです。高崎の子育ての一翼を担っている学童クラブについて、お聞きします。

 

  •  通常からして慢性的な人手不足に悩むクラブが多数あるところで、終日受け入れを余儀なくされた学童クラブに対し、どのような姿勢で支援をされたのか、市がとった対応方針をお聞きします。

 

 次に、学校施設についてお聞きします。市内の学校施設はその多くでいまも着々と老朽化が進んでおり、中長期の視点から維持補修を計画的に実施していくことが重要と考えます。令和元年度も各所で学校施設の維持補修を行ったとのことで、ありがたく思います。

 

  •  令和元年度に実施した一連の維持補修によって、市内の学校施設の更新がどの程度進捗したものか、令和元年度末までの達成状況をお聞かせください。

 

 続きまして学校給食についてお聞きします。高崎の学校給食が誇るべきものであることは広く知られているところです。令和元年度においても、自校給食・センター給食の温かい、大変おいしい給食が提供されました。このことは、高崎の子どもたちの情操と健やかな成長にとても大きく影響していることと思います。この、誇るべき高崎の学校給食は納入業者、栄養士、給食技師を始めとする多くの関係者の皆様の努力によって支えられているわけですが、美味しい給食を提供するためには、安全で機能的な調理環境が整っていることが前提となります。

 

  •  令和元年度においても、美味しい給食が提供できる環境整備に取り組んでこられたことと思いますが、とられた具体的な対応についてお聞かせください。

 

  •  また、学校給食も3月には中止となったわけですが、一斉の臨時休校になるに際しまして、学校給食についてはどのような方針に基づいて対応をとられたか、お聞かせください。

 

 子どもを持つ家庭、あるいはこれから子どもを持つであろうご家庭にとって、大切な子どもたちの教育にかかわる基本政策について数点お聞きしました。

 

【高崎の福祉】

 生きにくさや、困難を抱えて生活する方々の誰一人も置き去りにしない地域社会づくりは、高崎市政においてもっとも重要な基本政策の一つです。誰もがいつ陥ってもおかしくはないという点では、明日は我が身ということもあり、誰もが無関心ではいられない大切な施策でもあります。

 人々が「生活の場」を選ぶにあたり、その地域の福祉の充実は重要な検討要素となってくるはずです。

 地方自治法では、地方公共団体を、「住民の福祉の増進を図ることを基本とする」と明確に位置付けていることは、やはり根拠のあることと思います。

 

 いわゆる社会福祉を体現するあり方にはまず「支援」があります。そしてそこに社会福祉の一翼を担うものとしてソーシャルワークがあるわけです。社会福祉は行政だけで完結することはできません。行政とソーシャルワークがきちんと連携してこそ、上手な福祉が実現することと思います。

 

  •  あらためて、この「支援」の観点とソーシャルワークとの関係性という観点から、令和元年度における高崎市の福祉政策の状況をお聞かせください。

 

  •  また、地方公共団体の福祉は技術的な面からも、福祉の専門職が重要な鍵を握っているわけですが、高崎市において福祉人材育成にどのような方針で臨んでこられたかお聞きします。

 

 子育て支援施策については、特に詳細に報告されており、このことからも相当に力を入れていただいたことと推察しているところです。

 

  •  子育て支援施策の充実を計る指標として待機児童数がありますが、令和元年度までの高崎市における待機児童数はどのような結果となったかお聞きします。

 

  •  また、女性活躍の進展とともに、就学児の預かりもまた、重要となっています。高崎市においても学童クラブの施設整備に長年取り組んできた結果、市内学校には学童クラブが充実しております。この学童クラブについても充足状況(待機状況)をお聞かせください。

 

【高崎の安心安全】

 昨年10月、高崎を襲った台風19号によって、市内では道路や橋梁、運動・公園施設など各所施設が打撃を受けました。市においては、間髪入れずにこれら施設の復旧に精力的に取り組んでいただいたことに感謝したいと思います。

 

  •  令和元年度では一連の災害復旧事業が事業化されていますが、これらの事業の進捗状況をお聞かせください。

 

 また、台風19号来襲の際には市内で63箇所の避難所が開設され、3,300人を超える避難者がありました。おそらく、避難規模としては高崎市の初めての経験ではなかったかと思います。

 

  •  この台風19号を経験して、高崎市の防災はより一層の充実が図られているのではないかと考えますが、あらためて市の災害対策の充実について、政策的な視点から考えをお聞かせください。

 

 また、以前よりひろく言われておりましたが、災害に際しての「自助・共助」がいかに大切かを目の当たりにしたのもこの台風19号から得られた経験であり教訓であったと思います。

 台風が接近する状況で、市民はそれぞれの工夫でみずから情報を得て、自分たちの行動の判断材料としました。近隣住民同士の声かけ、あるいは家族や遠方の親戚同士の情報共有が適切な判断の基礎となりました。そして、現実に開設した避難所内では文字通りの「自助と共助」が体現されていたことと思います。

 

  •  あらためまして、台風19号の経験を踏まえまして、高崎市における「自助・共助」の浸透についてどのような考えを持ったのか、お聞きします。

 

 災害は無いにこしたことはないのですが、残念ながら今の状況を考えますと、常にいつあってもおかしくないのが今のこの国の状況です。高崎市も例外ではありませんから、災害に対する備えがしっかりできているかどうかは、やはり終の住処を選択するにあたっての大きな要素となってくるのだと考えまして、いくつか聞かせていただきました。市民の安心につながるようなお考えを示していただきたいと思います。

 

【官製談合事件】

 都市集客施設整備関連事業は昨秋、高崎芸術劇場が完成して一つの区切りを見たわけですが、その後の官製談合事件を忘れるわけには参りません。

 市行政が透明で誠実なものであることは、市民誰もが願うことです。この事件について、市がどのような考えを持っているかは市民の重大な関心事となっていますことから、いくつかお聞かせいただきたいと思います。

 

  •  この事件を踏まえては、その後の議会でもさまざま議論がされてきたところですが、あらためましてこの事件の発生原因の究明と根本的な問題点の把握、そして再発防止について市の基本的な考えをお聞かせください。

 

  •  また、この事件を受けていち早く12月にはコンプライアンス室が設置されていますが、これによって市の倫理上・法令遵守上の脆弱性はどの程度改善が見られたのか、

 

  •  それと事件発生の構造的なもととなった契約制度の改善と機能向上について、市の見解をお聞かせいただきたいと思います。

 

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