「明日の高崎」荒木征二

高崎市議会議員・荒木征二の日々を書き連ねています。

2016.03.09 学びのマルシェ #04

 高崎市役所職員の自主研チーム「だるマルシェ」。その自主研活動の一つ、"学びのマルシェ"の講師としてご依頼(依頼ってほどのことでも・笑)がありましたので、1時間少々、お話しさせてただきました。お題は前回のTAKASAKATSU!の朝活でお話しさせいただいた時と同じく、「自治と、公共と、」です。今回は"学びのマルシェ"ということで、参加者は100%職員。なので、まったく気兼ねなく喋らせていただきました!

 

 市民自治。考えれば考えるほど、意義深いテーマですねる民主主義も突き詰めれば市民自治につながりますし、この前読んだアドラーの心理学も、彼の言っていることはほぼ全て、市民自治の土壌となる考え方なんだと感じました。あと、たまたま先日、認知症の本を読んだのですが、認知症ケアの真髄は市民自治にも通ずるものだと発見しました。社会関係資本(かっちょよく言えば、ソーシャルキャピタル)もそうですね。社会関係資本がしっかりと根付いているからこそ、市民自治が育まれるということです。

 さてさてこうして考えていますと、やっぱり日本で市民自治が浸透しないのも、そもそも社会関係資本が醸成されないのも、その根幹には日本人社会に根強い封建制度があるように思えてなりません。確かに日本はほぼずっと、必ず誰かしらお殿様が居続けてきたわけですから、仕方ないのかもしれませんが。

 典型的なのは、上司と部下の関係ですね。上司と部下は対等な関係ではなく上下関係にある、というのはごく自然に日本人に根付いてしまっています。あと、政治家と市民の関係も。ほかにも例えば、家格こと、出生のこと、性別のこと・・・ 仕事の場面、社会生活の場面そして、家庭の中にも意外なほど多くの場面で封建制度の亡霊がうごめいています。

 

 とすると! 人々の中から封建制度を払拭して民主主義をしっかり浸透してから、市民自治をなすべきか。いやいや、市民自治を進める中で自ずと、人々の心の中から封建制度が滅却されるのか。どちらが先か。ニワトリか、卵か。

 

 いけませんね。ニワトリが先か卵が先かの議論は、思考停止フラグのマジックワードです! どちらが先にとらわれず、少しずつ浸透するように、一歩一歩進むだけです。

 

 僕らの働き方。そして、自治と公共。これからもずっと考え続けていこうと思います。

 

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